2016年
ウエスタンレッドシダー
ワトコオイル & BRIWAX 仕上げ
W1200 x D530 x H770 (外寸)
FRONT | 全部開けたところ |
---|---|
一応可動棚上の段はダボを付け替えることで高さを変えられます。下の段は雑誌、レコードが収まる寸法です。 | 引き出し引き出したところ。CDを入れます。 |
天板テーパー | 取っ手真鍮製です。さすがにつくれないのでネットで買った。 |
ターンテーブルとサイドボード | ヘリンボーンスツールとサイドボード |
エスキス | 製作中突板、挽板もまだ貼っていない状態。 |
制作記
ターンテーブル埋め込み (2012)
そういえばこんなものをつくったことがありました。
当初は作業場にターンテーブルを置く計画もあり、こんな作業台をつくってみたのですが、粉塵舞う作業場にこれらを置くことはとても無謀なことだとわかったので(想像力皆無)設置されることはなく結局母屋へ。しかし埋め込み式は非常にスッキリしていい感じでした。
作業台自体は埋め込みの開口がくり貫かれた状態で今も使っております。開口のせいで少々使いづらいと思うときもありますが、クランプを挟めたりとたまに役に立つことがあります。
コンポはこんな感じで収まってます。
実家で暮らすようになり東京にいたとき購入したターンテーブルの行き場所がなくなっておりました。帰ってきた当時の自分の部屋は6畳のうえにあらゆるものがごちゃっとしてましたのでなかなか置き場所をつくれず、そのターンテーブルがどこにあったかというと祖母が暮らしていた母屋に数年そっと置かれたままになっていたのでした...。これはヒップホップ好きたるもの恥ずべき状況だとふと思ったわけです。そして雑誌を収納するためにキャビネットをつくったにもかかわらず、それはどういうわけか作業場でいろいろな塗料が入っている。すなわち部屋の雑誌たちは依然煩雑な状態のまま。あと地味に増え続けるCD。これらを一挙に解決してしまおうとつくったのがこのサイドボードでした。
とりあえず以上のものを収めるということで大まかに寸法を決めていきます。仕上がりの高さに関してはこのサイドボードをつくる前に同じく部屋で使うデスクが出来上がってましたのでそれに合わせようということで770mm。ターンテーブル埋め込み式いいよなーと思ってましたが、この高さで仕上げるとなると収納容積をどうしても圧迫してしまうのと、仕上がり幅も大きく変わり、木取りの関係からしてコストもわりと違ってくるので断念しました。
天板はウエスタンレッドシダーの4枚接ぎ。側板、方立、扉はフラッシュパネルで同材の突板もしくは挽板を貼っております。底板は確か赤松の集成材です。脚付きの家具をつくりたかったのですがオーディオコンポを収納する予定でしたので、配線のしやすさを優先して動かしやすいようにキャスターにしました。(これ脚の方がカッコイイよね。たぶん)
素人ながら軽量化を考えここではじめてのフラッシュパネルです。(骨はSPF材、そこにベニヤを貼った感じ) 言われなければわからないレベルなのですが(そうだと信じたい)正面から見て左側の扉はこれまた3次元的に反っています。この反りかた本当にやめてほしいです...。修正してみようか迷ったものの沼にはまりそうな気がしたのでやめときました。
あと私を悩ますのはやはり塗装ですね。サイドボード内側の塗装の仕上がりがイマイチだなと。ベニヤむき出し部分は無塗装でよかったのではと思っております。
そして天板。材料にウエスタンレッドシダーを選んだのはSPF材に比べてワトコオイルを塗ったときあまりムラが目立たないなと気付いたからであります。(←デスクつくったときに気付いた) しかしいざ天板塗装というときに結構濃いめの色(ダークウォルナット)のオイルを塗ったところわりとムラが出てしまいましてここはどうしても妥協できずに結局2枚天板をつくることになってしまいました。
まあただ収穫もありまして、どうやら一段薄いミディアムウォルナットですとムラが目立ちにくいです。(あくまでもウエスタンレッドシダーの場合) そして何よりテーパーをつけるのも2枚目をつくったときに思いついたことですので結果としては良い失敗だったなと思っております。
完成してから1年ほど経ってこれを書いてますが、今のところ特に不具合なく使えてますし、何よりターンテーブルを部屋に置けるようになったのでこ大変満足しております。やはりDIYの良さは、サイズですとか目的、用途に妥協することなくドンピシャのものが手に入ることですね。(たとえ扉が3次元的に反ったとしても!!!)