2015年
SPF材 蜜蝋仕上げ
W486 x D368 x H649 (外寸)
FRONT節少なめで。 | SIDE_RIGHT |
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SIDE_LEFT影の具合で扉が少し反っているのがわかります。 | INSIDE二段になっていて一段の高さ内寸が320mmなので大体の雑誌が収まります。一般的な雑誌であれば約60冊収納できます。多分。 |
DETAIL | DETAIL |
佇まい | エスキスモルタル、、、(遠い目) |
制作記
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扉の框組の図
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レイズドパネル治具
このキャビネットがはじめてつくった家具らしい家具になります。部屋にかさばっている雑誌類をこれに入れてスッキリさせようという計画でした。当初はモルタルの天板がのる予定だったのですがモルタルの仕上がりが残念な結果となり、やる気を無くしてこの形で完成ということにした、という何とも自分の性格が滲み出たものになりました。
材料はSPF材なのでどうしても節が多くなってしまいます。極力節の少ないものをと思いホームセンターで長い時間選りすぐりさせていただきまして(←迷惑)、前扉の分だけは節がほぼ無いものでつくることができました。その他の部材分もできるだけ少ないものを選んだつもりだったのですがこうして仕上がりの写真を見るとやはり目立ちますね。
扉と左右側板は反りが表れにくいと言われている框組です。しかし少しだけ3次元的に反ってしまいました、、、、。
全工程私にとっては山場続きで、中でも鏡板のレイズドパネル加工が一番の難関でした。(失敗すると接いだ板分の材が無駄になる→再び節が少ない材探し→平面出しやらをして板接ぎ=2日ぐらいロス。何より面倒臭い) 見た目は非常にシンプルなので頭の中では簡単に出来上がるのですが端材で練習してみるとテーパーをつける際に直進性が保たれないときれいな長方形が浮かび上がりません。そして刃を目一杯出し、材を立てて加工することになるので結構恐いです。安全且つなるべくきれいに仕上がる方法を求めていろいろ調べた結果、おそらくアメリカ人と思われる方々がYouTubeに多数アップしているWoodWorking動画を貪るように見て(しゃべっていることは全く理解できませんが映像で何をしているのか感じ取る。)精度をそこそこ出せる加工用治具をつくることで何とか乗り切りました。
仕上げはワトコオイル等で浸透系の着色も考えましたが、結局クリアの蜜蝋にしました。これまで何度かSPF材にワトコオイルで着色を試みたものの、濃い色のオイルほど均等に色がのらずにムラになってしまいます。塗装前の木肌がいくらきれいであっても、塗ってみないとどこがムラになるのか私には分からないので最後の工程とだけあって本当に賭けに近いのです。今のところ私の中ではSPF材にはクリア系の塗料、もしくはペンキ等で塗りつぶすのがベストとなってしまっています。なのでどなたかSPF材にうまく着色する方法(もしくは他の良い塗料)を教えてください。切実に。
はじめてつくった家具的なものということで思い入れも強いと思いきや、一度も雑誌が入ることはなく、作業場の様々な塗料を入れるものとして活躍しております。(気分屋)