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ワークチェアについて考える。

机に向かっても集中できなかったり、クリエイティビティを維持できないのは椅子のせいだと思い込んでいる人間がいる。

私である。

うん十万するワークチェアに座って作業したものならドーパミンはもうドバドバ出るし、何時間タイピングしようが何時間ぶっ通しで絵を描こうが休憩なんぞ必要のない状態がもたらされ、容姿はどこかジェフベゾスに似てくるに違いない。そう思った。

なのでちょっとワークチェアについて考えてみようと思う。

今現在私が座っている椅子はいつどこで買った物なのか全く覚えていないが、部屋の変遷から辿ると少なくとも5年は使っている。

購入履歴を参照できないことを考えるとおそらく某家具量販店で買ったのだろう。

高かったという記憶もない。多分一万円以内だったはず。

amazonで「ワークチェア」と検索したことがあれば目にする方も多いであろういわゆるノーブランド品で、あらゆる卸売店があたかも自社のものとして販売しているコレである。

ワークチェア

とりあえずはレビューだ。

これをおよそ5年使った結果以下のようになった。

ヘッドレスト
ワークチェア1

↑お見苦しく申し訳ない 。

最初から汚い写真で大変恐縮なのだがまずこのヘッドレスト部分である。

おそらく合成皮革(PUレザー?)と思われる素材でここ1年ぐらいでこんな状態になった気がする。

これが非常に厄介であり、まとまってごっそり剥がれてくれればいいものの細かく少しずつボロボロと剥がれてくるので気づくと床にこれが散らかっている。汚い。2時間に一度はコロコロで掃除をしている。いや本当は10分に一度コロコロしたい。コロコロコミック。ワニワニパニック。100ワニ!100ワニ!

何にせよこうなってしまったら見た目がみすぼらしくてもうダメである。

ランバーサポート
ワークチェア2
ワークチェア3

↑ゴムもだるだる

名ばかりのランバーサポートである。いや、もはや用途不明のクッションである。

これがあるからこの椅子を選んだわけではないのでどうということではないが、ゴムがだるだるになっているため腰の位置でキープすることは全くできない。購入して早い時期からずり落ちたままだったような気もする。

背もたれのメッシュ

購入したての頃どの程度張った状態だったか定かではない。ただ現状はだいぶユルく、手で押しても反発しない。

しかしだからと言って座り心地が悪いわけでない。このユルさゆえに寄りかかると背中を包み込んでくれる感覚がある。

言わずもがなメッシュなので蒸れることはない。

いや思い返せばどんな椅子であろうと私は蒸れたことがない。

座面

背もたれメッシュ同様見た目の上では経年による劣化は見られない。しかし触るとわかるのだが常に体重がかかるお尻部分と腿の位置にあたる部分は明らかに内部のウレタンがへたっている。お尻部分はクッション性皆無なのでいつからか薄いクッションを敷いて座っていた。

座面サイズは幅55cm奥行き50cmと充分な大きさである。

書いてて思ったが「お尻」という響きはかわいい。

肘掛

長時間使っているとなんか肘が痛いので外した。材質はプラスチックっぽいもの。若干、ほんの若干ながら弾力はある。全く伝わる気はしないが私のメガネケースと同じ素材のような気がしている。

ロッキング

申し訳程度のロッキング機能がある。

ロッキングしないようにすることはできるが、ロッキングした状態での固定はできない。

硬さは調整可。

しかし背もたれと座面が一体となっているためロッキングすると座面も一緒に動いてしまう。

経年により冬場はギシギシうるさい。

クレ556をもってしても数日でまた鳴りはじめるというなかなかのツワモノであるが、一方で夏はおとなしい。

そこにどこか可愛げを感じている。

総評

このワークチェアの最大の取柄はどこにあるだろうか。

それは「価格」である。

この記事を書くにあたってamazonで同じものと思われる商品を見てみたが¥5,000を切っていた。

ヘッドレストの劣化に目をつぶればまだ使える。

(某家具量販店のものをネットで見てみると現行品はヘッドレストの素材が写真で見ると違うようにも見えるのでもしかすると劣化しづらいものに改善されているかもしれない)

こればかりは主観的になってしまうが座り心地は全くもって悪くない。というか、もはや身体が慣れてしまっていて良いとも悪いとも思わない。私にとっては普通なのである。

先にネタばらしをしてしまえば私は新たにワークチェアを購入した。

選ぶ際に見切ったことといえば、

物である以上劣化ということからはなかなか逃れられないし、毎日使う物であればなおさらであるということだ。

¥5,000で買ったものが5年使えたとするならばそれはもう充分といえるのではなかろうか。

あえて勧めるものでは決してないが、俺はこれで良いんだよという人には別段買うことを止めもしない。

そんなワークチェアである。

とりあえず今回はここまで。

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