志人 x ONTODA / 位相空間EP + 微憶
暑いですね。
でんこちゃんの「いっちじよじーいっちじよじー♪」という脳裏に焼きつく巧妙な歌とともに「1時から4時は電力使用量が集中する時間なので節電を心がけましょう」と昔刷り込まれた私は未だエアコンをつけるのに少し躊躇してしまいます。
今となっては無理をせず適切にエアコンを使いましょうという声の方が大きいのでそこに甘んじて結局つけるんですけどね。でんこちゃんの呪縛。
エアコンの話はともかくとして、こうした通説みたいなものは時代とともに徐々に、または急に180°変わったりするわけですが、「運動中は水を飲んではいけない」のような自分のカラダのことながら外部情報に判断を委ねていることって意外と多いよなと思ったりします。
そのうち「夏は全裸が一番!」とかなりますかね。
なりませんねすみませんでしたただの変態でした。
CD届いてた7月版その2です。
志人 x ONTODA / 位相空間EP[CD] + 微憶[書籍]
[CD]
01. リトミック位相幾何学詩
02. 宇宙の外側 -O.O.O- <Outside Of Outer space>
03. 心象開閉門
04. ある日 目覚めたら
05. 緊急脱出ボタン
[書籍]
日常生活を送っていて、ふと思い出す些細な出来事。
それは一体どういったきっかけで記憶装置が動かされているのだろう。
不定期刊行物「微憶」-ビオク- 創刊号。
昔から志人のスタイルはかなり特異なものがあり、
最近にいたっては木こりをやっているというのをどこかで目にしたり民謡を聴いているような感覚にもなる音源が多いので私のなかでは「森の人」というイメージが定着しつつあるのですが、
よくよく動向を調べてみると舞台の演者をやっていたりDJ KRUSHのツアーでロシアへ行っていたりと、
このまま世捨て人になってしまうのではないかと勝手に思っていたこともあり大げさながら少し安心した次第です。
本作はその志人と、降神などのアートワークも多く手がける画家でありビートメイカーのONTODAによる共作。
志人が位相幾何学/トポロジーから得たインスピレーションを元に構成された楽曲集とのことで、それについては難解すぎて理解に及ばないものの、音楽としては非常に聴きやすい印象がありました。
中でも2曲目「宇宙の外側 -O.O.O-」は8分超えのヒップホップとしては長い曲なのですが、
8分間というのを全く感じない体感としては4分ぐらいであるのに実際8分経っているというような、
非常に不思議な感覚に陥る曲で「志人 x ONTODA」の妙技を感じられます。
「微憶」も大変読み応えのあるもので、今までカルト的ミステリアスな存在であった二人の頭を中を少し覗けたようでとても面白かったです。次号にも期待。