CD届いてた(2月版)
先日出張から帰宅しました。
千葉県の市原から始まり3週間新潟県の長岡、先週は埼玉とおよそ一ヶ月間の出張だったのですが、経験したことのないほどの雪の降る街に長く滞在したせいか大変濃く、そして心身ともに消耗した一ヶ月間を過ごしたように思います。
しかしながら長岡から埼玉へ向かう際、快晴のなか高速道路から見る一面雪景色の白い世界はとても綺麗で、誠に勝手ながら見る分には本当に良いものだなと感じた次第です。
先月から続いてしまったアーティストの訃報というのは大変気分を落ち込ませるものでした。
私なんかは現場に足を運ぶ機会はほぼなく、実際本人たちと面と向かったこともないのにもかかわらずこうも寂しく悲しい気持ちになってしまうのは、メディアを通してそのアーティストの思想や人となりを見ているし、一方通行気味ではありながら私にとってそれはコミュニケーションに近いもので、変に二度三度顔を合わせたことのある人よりも断然親近感を感じられるからなのでしょう。そして何よりそうさせるのは彼らがとても素晴らしい作品を生み出してくれたからであり、音楽に限らずオリジナルの作品を世に残すことのポテンシャルを不幸なことながら今回改めて確認しております。
しかし。残されたものとしてはいつまでもメソメソとしていてはいけないのです!
一ヘッズに過ぎない私なんかより悲しい思いをしている人は確実にいますし、私のできるせめてもの弔いは彼らの残した音楽を聴き続けることであり、彼らの愛したシーンを応援することにあると思います。
微力ながらこうして音楽を紹介することが貢献に繋がることを願いつつ。今回届いたCDは以下のとおり。
5lack x Olive Oil / 5O2
01. 5OINTRO
02. もういい
03. FRIDAY
04. U NAGI FEELIN
05. Sleepiyz feat. K-BOMB
06. Deviride
07. SMYS PAR
08. ¥STERDAY
09. MIC CHECK TEST 1 2
某ジーンズみたいなアルバムタイトルになってますが前作「5O」に続く作品としての「5O2」
2作目(「5O Remixes」も合わせれば3作目)となればこの5lackとOlive Oilのタッグは本人たちとしても盤石なものなのでしょう。そこにフューチャリングでK-BOMBが加われば大変なことになるのは聴かずともわかるはず。
アルバム全体の印象としては結構チル目で最後を飾る「MIC CHECK TEST 1 2」は私が好きなドラムネタでかなりアガりました。(なんていうネタかはわからないのですが、K-BOMB x PUNPEEの「隣人13号」でも使われてたやつ)
fitz ambro$e / doe quarterz
01. bnite
02. likediss
03. chantae
04. krayzilie
05. drilbit
06. sinsin
07. depfz
08. taach
09. immsayin
10. truu
11. hyest
12. ticketz
13. metryy
14. rokabye
5lack、仙人掌、Kojoeなどへのビート提供やBudaBro$e(Budamunk+fitz ambro$e)としての活動で存在感を年々増しているfitz ambro$e。カナダ出身で東京在住。これまでそれ以外の素性があまりつかめずにおりましたが、いつぞやの「7INC TREE」でISSUGIとビートメイクしている映像があって日本語も堪能なんだと感心してしまったことがあります。本当に失礼ながら勝手に日本語は喋れないものだと想像していてAaron Choulaiに対しても同様でした。そういったことをわからせてくれるだけでも「7INC TREE」の功績は大変大きいものです。
話が少しそれてしまいました。
この作品はそんな彼のビート集で2014年にCD-Rで発売されていたものの再リリース版だそう。
何がそうたらしめるのか説明するには私の語彙と知識が足りないのですが、彼のビートというのは「あーfitz ambro$eだなー」と思わせるものがあります。太いベース、ドラムのブーンバップスタイルで私としては安心して聴けるアルバムでした。
MASS-HOLE / WHITE TAPE
01. track01
02. track02
03. track03
04. track04
BLUE TAPEに続くMASS-HOLEの新作MIXCD、WHITE TAPE。
全編R&Bで構成されるこのMIXは、完全にジャケットのイメージに引っ張られるのですが雪が降りしきる街を暖かい室内から眺めながら聴きたいもの。まさしく長岡にいるとき聴きたかった。
Silent Poets / dawn
02. Distant Memory
03. Shine feat. Hollie Cook
04. 東京 feat. 5lack (Extended DUB)
05. Eternal Life feat. NIPPS
06. Non Stoppa feat. Miss Red
07. Division of the world feat. Addis Pablo
08. Rain feat. こだま和文
09. Simple Dub
10. Simple feat. 櫻木大悟 (D.A.N.)
11. Non Stoppa Dub
昔NIPPSにつられて買った「Ultimate Collection : Sound Of Silence Vol.2」
そして再びNIPPSにつられて。使い回しのリリックが多いとはいえ「NIPPS」というクレジットにはどうしても敏感になってしまいます。
私の中で既にクラシック印が押されている「東京」はリマスタリング?されているようで、2年前デジタルDLでリリースされたものと比べるとアコースティックギターの音が強調されたミックスになってます。(そもそもExtended DUBと銘打ってあるので別物と言えば別物なのですが)
ライブ感ある弦のぶれが聴こえてちょっと感動しました。
SHEEF THE 3RD / My Slang Be High Range Moss Village
01. RAISE UP
02. BACKA
03. JUST TRYIN' TO MAKE IT feat. MILES WORD
04. モッチャメゲ
05. I'm Gonna
06. LIMELIGHT feat. CALIMSHOT
07. A.O.G feat. ILLEST BROTHER (DUSTY HUSKY, 祀SP)
08. 夜に依るよ
09. ONENIGHT
10. I GOT THE TIME
11. WORTHY
12. MOSS VILLAGE (←tape only)
All Produced by DJ LEX
ここ数年D.L.I.P RECORDSの活動はとても活発に見受けられるため少々意外に感じましたがソロとしては初となるfrom BLAHRMY, SHEEF THE 3RDのファーストアルバム。
テープオンリーの曲があるならば買わないわけにはいかないと思いCD+TAPEセットを購入しました。
声質やフローによるものかちょっとしたブルージーさを感じる彼のラップはタイミング的にとても心に沁みるものがあります。
QN / 春の嵐の中で
01. Get a Microphone
02. 再起動
03. 狂気の沙汰
04. Go feat. L-DALI
05. Already
06. アロマ feat. JUMA
07. Stand By Me
08. 晴耕雨読
09. 春の嵐の中で
10. 営み24
11. Outro
diskunion Bonus Disc
01. track01
02. track02
03. track03
菊地一谷名義の「CONCRETE CLEAN 千秋楽」からおよそ3年ぶりのアルバム。(←もう3年経つのか...)
しばらく姿を消していたのでリリースアナウンスが入ってきたときは「あーようやくきたー」という感じで。
聴いてみるとQN自体ラップスタイルが変わった様子も特になかったので(←いい意味で)安心させられました。(しかしながら客演にRAU DEFが入っていないことに少し寂しさはある)
以前から近しい関係だったであろうGivvnも何やら動いているし、去年唐突にOMSB&QNがYoutubeにアップされて公にbeefも解消されたわけで、環境としては(あくまでも端から見れば)万全と言えると思うのでこれからまたいろんな人を巻き込んで是非ともヘッズたちを楽しませて欲しいです。もういなくなるな。
そういえばL-DALIってSalvadorだろうか。
KIKUMARU / Focus
01. All night long feat. Gottz & DIAN (Prod. Neetz)
03. What u want feat. MUD (Prod. FEBB)
04. You make my dreams come true feat. BlackShortCake (Prod. Gradis Nice)
05. The Other feat. Holly Q (Prod. Moito)
06. BARlust feat. Gottz & Dony Joint (Prod. Jazadocument)
07. All i need feat. Neetz (Prod. Scratch Nice)
08. Pathos feat. MASATO (Prod. MASS-HOLE)
個人的にはKANDYTOWNとしてというよりB-BOY PARK U-20のフリースタイルバトルの印象が強く、そこからわりとコンスタントに続いてきたと思われるキャリアのためかソロとしての菊丸という方がしっくりきます。
今作もプロデューサー陣が実に豪華。febbもいるしね!
7曲目のScratch Niceのビートが非常にナイスでした。
漢 a.k.a. GAMI / ON THE WAY mixed by DJ GATTEM
01. ON THE WAY INTRO
02. 新宿 2015 / MSC
03. KUSARI GROOVE feat. PIT-GOb, T2K, Dutch Montana, 漢 a.k.a. GAMI, DOGMA / D.O
04. SUKIKATTE feat. DOGMA, 漢 a.k.a GAMI, LIBRO / PONY
05. ヒーロー不在 / MSC
06. 殺しのメロディ feat. 漢 a.k.a. GAMI, D.O / I-DeA
07. Break the Records (Remix) feat. KOHH & 漢 a.k.a. GAMI / AKLO
08. クサリノワ feat. 炎上BOYZ(漢 a.k.a. GAMI, D.O), 呂布カルマ / 上祐史浩
09. Pyrex Remix feat. SEEDA, Dutch Montana, 漢 a.k.a. GAMI / BES
10. SKITってことだよね?
11. Luvletter For Trash / 漢 a.k.a. GAMI
12. ティーオーケイワイオー feat. 秋田犬どぶろく / 漢 a.k.a. GAMI
13. ON THE WAY SKIT
14. ビートモクソモネェカラキキナ 2016 feat. 般若 & 漢 a.k.a. GAMI / DJ RYOW
15. ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat. 般若 & 漢 a.k.a. GAMI / DJ RYOW
16. MONSTER VISION / Dungeon Monsters
17. KOTATSU ANTHEM / 漢 a.k.a. GAMI
18. 一網打尽 (REMIX) feat. NORIKIYO, SHINGO★西成 & 漢 a.k.a. GAMI / 韻踏合組合
19. まだ行けるか? / MSC
20. 自由型スキル feat. 漢 a.k.a. GAMI / LIBRO
21. マイクロフォンコントローラー feat. 漢 a.k.a. GAMI, MEGA-G / LIBRO
22. マイクロフォンコントローラー feat. 漢 a.k.a. GAMI, MEGA-G - REMIX / LIBRO
23. 証明 feat. 漢 a.k.a. GAMI / BOMBRUSH!
24. 9ROSSLORD feat. 漢 a.k.a. GAMI, NORIKIYO / LORD 8ERZ
25. オンリー NO.1 アンダーグラウンド feat. 漢 a.k.a.GAMI / LIBRO
26. LIFE STYLE feat. 漢 a.k.a. GAMI, D.O / SALU
27. You Only Live Once feat. 漢 a.k.a. GAMI & 輪入道 / DJ DECKSTREAM
28. Don't Leave Me / MSC
もうすぐリリースされる2ndアルバムへ向けての前哨戦という感じでしょうか。近年の客演作品を中心にそれらをまとめたDJ GATTEMによるMIXCD。
今となっては強面ながら茶目っ気のあるイメージが定着している漢 a.k.a. GAMIですが、わりとリアルタイムで彼(ら)が台頭しくるのを見てきた私にとってはフリースタイルシーンを一挙に変えてしまった最重要人物であり、MSCの作品や1stアルバム「導」を聴いたときのおどろおどろしさを伴った当時の衝撃は10年以上経った今でも忘れることはありません。(新宿LOFTで行われたリリースパーティー?にビビりながら行った記憶がある)
2ndアルバムがどんな内容になっているのか本当に楽しみ。
16FLIP / Ol'Time Killin' Vol.3
01. Beneficence, A.G, DJ Kaos
02. Termanology & Ea$Y Money
03. M.O.P.
04. Watson & Holmes
05. Awar, Troy Ave, Vanderslice
06. French Montana
07. Chino XL
08. Easy Mo Bee, Snoop
09. Prodigy
10. Ghostface Killah, AZ
11. Kool Keith
12. MC Melodee, Cookinsoul
13. Fashawn, Dom Kennedy
15. Boldy James
17. Prodigy Vs Toro Y Moi, Cookinsoul
18. The LOX
19. Prodigy
20. The LOX
21. 213
最近リリースされたというわけではないのですが今回届いたQNの作品がdiskunion限定だったのでどうせならばと思い同じくdiskunion限定だったこのシリーズのvol.3を一緒に購入しました。
洋物に疎い私はこうしたMIXで勉強。しかしながら16FLIPフィルターを通したものは全てカッコよく聴こえてしまいます。
Mr.PUG / DOPE or NOPE
01. Invitero (Prod. EL moncherie) 02. Set to Work (Prod. ENDRUN) 03. V Sonido (Prod. EL moncherie) 04. Majestic feat. Eujin KAWI (Prod. EL moncherie, Cut by DJ K-FLASH) 05. Basic (Prod. DJ GQ, Cut by DJ SHOE) 06. Bouns Track feat. ISSUGI (Prod. 16FLIP ←たぶん)
DNC、MONJUのブレインことMr.PUGのフリーEP。
去年P-Hz名義、DJとしてMIXのリリースはありましたがMCとしては「P-Shock」から実に5年ぶりのソロ作品になります。
内容は全6曲ながら、関わるのはドルネコマンションをはじめ、ENDRUN、K-FLASH、DJ GQ、DJ SHOE、ISSUGIととても重厚なものになっており、Mr.PUGのラップも非常に熱量を感じられるもので(特に6曲目の冒頭ISSUGIからマイクパスの流れは熱いものがある)本当にフリーでいいのかと思ってしまう作品であります。いや、この際だからみんな聴け!
Mr.PUGがよく使う「オリジヌ」って言葉が結構ツボ。
(dogearrecords) Mr.PUG / DOPE or NOPE (←Free DL !!)
cherry chill will. / RUFF, RUGGED-N-RAW
ヒップホップヘッズを自称しておきながらこれを手にしないのはモグリだと言われそうな気がしたので購入に至りましたが、その動機はともかく本当に買ってよかったなと。
ネットやYoutubeなどでどういった出で立ちをした人物なのかというは一昔前に比べればだいぶわかりやすくなっているものの、こうまじまじとアーティストの顔を見たりする機会というのはたとえライブに行ったとしてもなかなかできるものじゃないよなと思ったり。
内容の多くを占めるのはライブやバックステージの写真ですが、CDジャケット等で使用されたポートレートもあり結構見たことある写真が多くこれも彼が撮ったものだったのかと多々気づかされ、普段写真家に注目していなかった私でもなるほど日本のヒップホップシーンにとってかなり重要なところを担っている人なのだなと知らしめられる写真集でした。
表紙になっているD.L氏の写真だけでも目に見えるもの以上のことを写しているようで非常に感慨深くなります。
R.I.P.